通夜の準備・自宅(当日〜2日目)
[9] 通夜前の手配・用意
- ■会葬礼状
- 会葬者に文面でお礼を述べるのが会葬礼状です。正式にはお葬式が終わってから一両日中に郵送するのですが、最近では告別式の会場出口で、清めの塩や会葬御礼品などと一緒に渡す喪家が増えています。
また通夜のみのみの弔問客のために、通夜でも受付や出口で渡すことが多くなっています。
文面には慣例として句読点を使いません。私製のハガキに黒枠または薄墨色の枠で、その中に文面を印刷し、同じように枠を印刷した封筒に入れます。これは葬儀社で印刷手配をしてくれます。
会葬礼状は予想される会葬者の数よりも多めに制作しておきます。
ただし、正式には通夜のときに渡すのは「会葬御礼」ではなく「御弔問御礼」ですので、会葬礼状とは別に印刷します。 - ■会葬御礼品
- 会葬御礼品は、葬儀社で手配してくれます。ハンカチなどが一般的です。
- ■宴席料理の手配
- 通夜の焼香を終えた人を別室に用意した酒食の席に案内します。この宴席を「通夜ぶるまい」といいます。簡単な料理とお酒をふるまいます。料理は本来精進料理で、肉や魚を避けていましたが、最近はあまりこだわらず寿司や刺身なども多く出されています。
料理としては、折り詰めや寿司、刺身、おにぎりやサンドイッチなどつかみやすいものが多く出されています。この他に煮物や揚げ物なども用意されます。
精進落しと違い豪華な献立を用意する必要はありません。
飲み物は、大人には日本酒やビール、女性や子供には清涼飲料水などを用意します。お酒はけがれを清めるという意味もあるので用意した方がよいでしょう。
これらの料理は仕出し店に注文しておくと、寿司、サンドイッチ、煮物、揚げ物などすべて用意してくれます。また葬儀社に頼むと、仕出し店のメニューなども用意してくれます。