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[8] 式場などに葬祭の飾りつけ


祭壇など式場内の飾りつけ
祭壇を選ぶ場合は部屋の広さを考えて決めなければいけません。祭壇の大きさは段数によって決まり、通常は3段から5段のものが利用されます。
祭壇には遺影、位牌、香炉、燭台、花立て、鈴などの枕飾り一式を並べ、左右に供物供花を飾ります。
祭壇の前に、故人の頭が北か西を向くように棺を安置します。棺の前の台の上に、棺に向けて香典や弔電を置きます。

花輪などの外回りの飾りつけ
人指し指のイラストのついた案内札を会場までの道案内のために貼ります。これは最寄りの駅、バス停などから道路のポイントになる場所に貼ります。最近では立て看板を用いることも多くなっています。世話役らで手分けして貼りますが、葬儀社でもやってくれます。
また、花輪は玄関に近い方が地位の高い人、目上の人になるように並べます。花輪が多い場合は、道路にも並べることがあります。この場合は、隣家に断りを入れます。また警察への届けもしておかなければいけません。

受付けや焼香台の設営
机に「受付」と書いた紙を貼ります。机の上には弔問客のための芳名帳や香典帳、供物帳、筆記用具などを揃えておきます。雨天の場合に備えて受付の近くに傘を預かる場所を決めておきます。

遺影や遺品の選定
祭壇に飾る故人の遺品、勲章や賞状、茶碗、遺影、供物、供花などを喪家で用意します。
「遺影」は祭壇中央に飾る故人の写真ですが、この写真の絵柄は故人の顔が大きく鮮明に写っていて、表情が生前の自然なものを選びます。故人が老齢で亡くなったときは、10年くらい前の写真でもかまいません。このような写真が見つかったら、葬儀社に渡して引き伸ばしてもらいます。紙焼きの写真からでも引き伸ばせますが、ネガのほうがよりきれいになります。

供物(くもつ)・供花(くげ)・花輪
供花・供物などは葬儀社に頼めば手配してくれます。ただし、供花は奉納者が喪家に発注を依頼するケースもあり、この場合は喪家で手配します。供物には果物や菓子が多く使われますが、故人の好物を供える場合、喪家で手配した方が簡単です。また故人の友人や会社関係などから供花供物が届きます。供花・供物帳に記入し、供物は祭壇の上か両側に、供花は祭壇の両側に飾ります。この場合、祭壇に近い方から両側に故人に関係の深い順に並べます。
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