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[6] 通夜ぶるまい


通夜ぶるまいとは
通夜の焼香を終えた人を別室に用意した酒食の席に案内します。この宴席を「通夜ぶるまい」といいます。簡単な料理とお酒をふるまいます。料理は本来精進料理で、肉や魚を避けていましたが、最近はあまりこだわらず寿司や刺身なども多く出されています。

宴席料理の手配
料理としては、折り詰めや寿司、刺身、おにぎりやサンドイッチなどつかみやすいものが多く出されています。この他に煮物や揚げ物なども用意されます。
精進落しと違い豪華な献立を用意する必要はありません。
飲み物は、大人には日本酒やビール、女性や子供には清涼飲料水などを用意します。お酒はけがれを清めるという意味もあるので用意した方がよいでしょう。
これらの料理は仕出し店に注文しておくと、寿司、サンドイッチ、煮物、揚げ物などすべて用意してくれます。また葬儀社に頼むと、仕出し店のメニューなども用意してくれます。世話役やお手伝いの人の分も忘れずに手配しましょう。

通夜ぶるまいの席次
僧侶が出席する場合は、僧侶を一番上座に案内します。以下通夜式と同じ席次で座ってもらいます。ただしこの宴席は喪家が弔問客をもてなすものですので、遺族・親族は末席に座ります。

喪主の開式挨拶
喪主や遺族は宴席が始まる前に簡単な挨拶をします。そのあと喪主と遺族は自席に座ったまま、列席者のお悔やみを受けます。これが正式な作法であり、各席に回ってお礼の挨拶をする必要はありません。各席に回って喪主の代わりにお礼を申し述べるのは親戚や世話役の役目といってよいでしょう。
通夜ぶるまいは1〜1時間半程度が適当です。
挨拶の一例
「本日はお忙しい中、○○の通夜にご参列いただき誠にありがとうございました。○○の生前中には格別のご厚情をいただきまして厚く御礼申し上げます。つきましてはささやかではございますが、故人の供養のため酒肴を用意いたしましたので、御召し上がりいただきたいと存じます」

喪主の閉式挨拶
通夜ぶるまいは普通1時間〜1時間半ほどで終了します。時間を見計らって、喪主か世話役代表が閉会の挨拶をして終了します。
挨拶の一例
「本日は誠にありがとうございました。お蔭様を持ちましてとどこうりなく通夜を終えさせていただくことができました。夜も更けてまいりましたので、明日のお仕事に差し支えるといけませんので、大変勝手ではございますがこのあたりで終了させていただきたいと存じます」

御礼品贈呈
退席した弔問客には、式場の出入口で会葬礼状と会葬御礼品を渡します。

喪主遺族は故人の見守り
弔問客の見送りは世話役が行います。喪主や遺族は、見送りはせず黙礼だけをします。

僧侶への挨拶と見送り
遺族・親族は玄関先まで見送りに出て、お礼の言葉とともに一礼して見送ります。
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