葬儀・告別式の進め方
[5] 出棺
- ■祭壇前に棺を安置
- 告別式の終了後、祭壇から祭壇の前に棺を出し、棺のふたを開けて、最期のお別れをします。
- ■別れ花
- 遺族や近親者、故人の友人により最期のお別れをします。 最後のお別れでは、「別れ花」といい、祭壇の前に供えていた生花を遺体の回りに飾るように置きます。この時、棺の中に故人の愛用していた遺品をおさめてもかまいません。
- ■釘打ち
- 「最期のお別れ」「別れ花」が終わった後、棺のふたを釘で打つ「釘打ちの儀」を行います。これは、喪主や遺族、近親者が小石で棺のふたに釘を二度打ちつける儀式です。小石は三途の川の石を意味していて、三途の川を無事に渡れるようにとの思いを込め行うものです。ですから、かなづちや木槌は使われません。釘うちは形式的に軽く釘を打ちます。実際に棺のふたをとめるのは、葬儀社でやってくれます。
- ■霊柩車へ棺を搬入
- 釘で棺のふたを止めた後、霊柩車へ棺を搬入します。棺を運ぶのは近親者、故人の友人である男性が5〜6人で行います。喪主は祭壇にある位牌を、遺族は遺影を持って棺の後に続きます。棺は必ず遺体のを先にしたまま霊柩車に乗せます。
- ■出棺の挨拶
- 霊柩車に棺を運び入れた後、会葬者に対して喪主または遺族代表が、その場で挨拶をします。挨拶の内容は、会葬者へのお礼、故人が生前お世話になったお礼、故人の臨終までの経緯や故人への思いを簡潔に述べます。喪主が挨拶するとき、遺族もそのそばで立ち会います。喪主は位牌を、遺族は遺影を持ったままでかまいません。
- ■火葬場へ出発
- 「出棺の挨拶」の挨拶が終わると、遺族、近親者は会葬者に一礼し、霊柩車や手配していた車に乗り込みます。霊柩車には運転手と葬儀社の人だけが乗ります。喪主遺族は霊柩車のすぐ後ろの車に乗ります。
火葬場へは、遺族、近親者、および特に親しい人のみが向かい、世話役や隣近所のお手伝いの人は式場に残り、精進落としの準備などを行います。