納骨堂
- ■納骨堂とは
- 最近、大都市ではどこでも墓地の不足が目立っているようです。そこで生まれたのが「納骨堂」です。
普通のお墓では遺骨を墓石の地下に埋蔵します。これに対して「納骨堂」という建物の中に遺骨を納めるのです。
つまり一つの建物の中に数多くの墓を集めた、言わばお墓のマンションとも言えるものです。
「墓埋法」では、"納骨堂とは、他人の委託を受け焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設"
と定めています。
ちなみにお墓(墳墓)の場合は、「墓埋法」では、"墳墓とは、死体を埋葬し、又は焼骨を埋蔵する施設をいう"と定めています。
つまりお墓は遺骨を土中に納める施設であり、土中以外に遺骨を納める施設は、法律上では納骨堂となります。
一般的に、お墓を購入する場合は永代使用権、墓石などの高額な費用がかかりますが、
納骨堂は使用料・管理料等のみのため比較的費用は低額になります。
ただしお墓は永久に使用することができますが、納骨堂は使用期間が設定されており、期限が来ると再度契約し料金を支払う必要があります。
- ■納骨堂の種類
- 一般的に納骨堂は霊園と同様に、事業主体により「公営納骨堂」、「民営納骨堂」、「寺院納骨堂」の3種類に大別されます。
また、納骨スペースの形態により、ロッカー式と仏壇式に大別されます。
ロッカー式は、公営納骨堂や民営納骨堂に見られ、ロッカーと同じような作りで内部に骨壷を安置します。
仏壇式は、寺院納骨堂に見られ、納骨スペースに仏壇と同じような装飾を施し、内部に本尊、焼香具、燭台、花入れなどが用意されています。