日本の歌謡曲で戦前海外に知られた曲が二曲ある。一つは『サクラ』であり、もう一つは『荒城の月』であった。
滝廉太郎の名作曲とあいまって不朽の曲となったこの曲の作詩者が、この土井晩翠である。
明治四年十月二十三日仙台市北鍛冶町の旧家質商土井七郎兵衛の長男として生まれ、
二高、東大英文科卒後、処女詩集『天地有情』『晩鐘』をはじめ、さきの『荒城の月』などの多くの名作をのこした。
とにかく明治の詩人三聖、藤村・泣菫・有明と肩をならべるであろう。
仙台市に土井晩翠の詩碑が建立されて久しい。例の『荒城の月』が刻まれている。
詩の世界ではないが、晩翠は家庭的には不幸である。
戦災に続いて八枝夫人を失い、中野好夫の夫人であった娘さんを亡くし、中野家から養子をもらった。
昭和二十五年に文化勲章を受賞、仙台市名誉市民の一人である。
戒名 |
- |
玉垣 |
68cm |
職業 |
明治・大正・昭和期の詩人・英文学者 |
境石 |
10cm |
没年齢 |
82歳 |
竿石 |
68cm |
所在地 |
宮城県仙台市・大林寺 |
石質 |
黒石系 |
墓の方位 |
南 |
墓のスタイル |
普通 |
正面入り口の方位 |
東 |
台座 |
3段・高さ75cm |
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1987年現在の資料に基づいております。