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[4] 忌明け


形見分け
形見分けとは、故人が愛用していた身の回り品や大切にしていた物を、故人の思い出の品として、遺族や親しい人たちにわけることです。
形見分けをする時期は、特に決まりはありませんが、普通三十五日か四十九日の法要の際に行うことが多いようです。
またしきたりとして故人より目上の人には贈らないことになっていますので注意しましょう。しかし先方から希望があったり、故人の遺志があった場合はかまいません。

故人の所有品の整理
葬儀が終わり、遺族の生活が一応落ち着いたら、遺品の整理をします。

香典返しの準備と手配
忌明け後、香典返しを行います。忌明けとは死去してから49日目を指しますが、香典返しの準備はその前から行います。会葬者名簿や供物供花控え帳により、香典返しのリストを作成します。誰にどんな品物を送るか決めていきます。
香典返しは通例「半返し」を標準に考えます。香典の金額が1万円の人はその半額である5000円を香典返しの目安とします。
香典返しの各金額が決まったら、デパートなどで商品を決めます。よく使われる品物はタオル、シーツ、石鹸、お茶、砂糖などの実用的なものです。
品物には白い和紙を掛け、黒白の水引きで結び、「志」または「忌明け」と書きます。関西では「満中陰志」「忌明志」などと書きます。

忌明けの挨拶状
香典返しには必ず白い封筒に入れた「忌明けの挨拶状」を添えます。この挨拶状は奉書に薄墨で書きますが、デパートなどでは香典返しの品物が一定数まとまれば、これを印刷してくれます。
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