墓地とは
- お墓を建てるためには墓地が必要です。墓地は、法律で定められたところに限られます。昭和23年に、「墓地、埋葬等に関する法律」(略して「墓埋法」と言います)が施行されました。この法律によると、「墓地」は、お墓 (法律上の名称は「墳墓」)を設ける地域を指します。
墓地内にお骨を埋めて墓石を建てる範囲を「墓所」といいます。普通「墓地を買った」と言いますが、正確には「墓地内の墓所使用権を契約した」ということなのです。
- ■墓地の現状
- 大都市圏では、現在墓地不足が深刻になっています。
人口の集中、核家族化、地価の高騰などにより、人口増加、世帯の増加に対しての墓地の開発が物理的に対応できなくなっているのです。
高度成長期に都市に移住した多数の人たちが熟年となり都市周辺に墓地を求めだしました。また、かつては大家族で墓地は一つだったのですが、核家族化により数世帯に分かれた各々が墓地を持つようになりました。これらの理由により墓地の需要が急激に増加したと思われます。それに対し地価の高騰、土地不足により特に大都市周辺では、墓地の数が増加していないのです。 - ■お墓とは・墓地とは
- お墓、墓地、墓所などの言葉があります。一般によく混同されて使われていますが、これらは一体どこを指しているのでしょう。
- □お墓
- お墓は、法律上は「墳墓」と言います。遺体や遺骨を納める構造物のことです。これに含まれるものは、墓石、納骨棺(カロート)、境界石、外柵です。
- □墓所
- お墓(墳墓)をつくるために区画された土地の一部を「墓所」と言います。
- □墓地
- お墓(墳墓)を設けるための区域を「墓地」と言います。通常は、付属している事務所、休憩所、駐車場などの施設も含まれます。