[1] 通夜
- ■通夜への弔問
- 本来通夜は、遺族や近親者だけが集まり、夜通し遺体に付き添うものでした。最近では、半通夜といい1〜2時間で終了する形が多くなっています。
- ■弔問時の服装
- 急を聞いて駆けつけたという気持ちを表すため、正装はよくないとされています。遺族より格式の高い服装や礼服はかえって失礼になります。男性は黒またはダークスーツ、女性は黒か地味な色のスーツかワンピースを着ます。派手なものは避け地味な服装で訪れます。
- ■弔問の仕方
- 1.受付で、お悔やみを述べて、香典を渡し、名簿に記帳します。受付がない場合は、奥へ進み遺族にお悔やみを述べた後、霊前にお参りします。
2.祭壇のある通夜の式場(部屋)に入ります。通夜では遺族は弔問客の出迎えや見送りはしないことになっていますので、そのまま式場(部屋)に入ります。
3.式場(部屋)に入ったら、頭を下げて静かに喪主または遺族の所へ行き、お悔やみの言葉を述べます。
4.通夜式では、僧侶の読経が終わると、焼香します。焼香は、一人一人祭壇に進んで行う場合と、回し焼香と言って、香と香炉盆が前から順に回ってきて自席で行う場合があります。
祭壇に進んで焼香する場合は、後の人に会釈してから祭壇に進み、祭壇の手前で僧侶と遺族に一礼した後、祭壇に向かって焼香します。焼香が終わった後も、僧侶と遺族に一礼してから自席に戻ります。
回し焼香の場合は、両脇の人に黙礼した後焼香し、次の人に渡します。
- ■通夜ぶるまい
- 通夜式が終わると、通常通夜ぶるまいが行われます。これは弔問客に対するお礼とお清めのために、軽い酒食が振舞われるものです。通夜ぶるまいをいただくことは、故人の供養の一つですので、遺族から進められたら、よほどの事情がない場合、少しでも箸をつけましょう。この席では、故人の思い出話をします。お酒も振舞われますので、飲みすぎたり、大声を出したり笑ったりしないように気をつけましょう。
- ■退席する時
- 通夜ぶるまいの席は、ころあいを見て退席しても失礼にはなりません。また、適当な時間が過ぎると、遺族代表からお開きの挨拶がありますので、その時点で退席するとよいでしょう。