カトリック
[3] 葬儀・告別式
- [教会葬の式次第]
- ■出棺式
- 棺を自宅から教会に運ぶ際に行う儀式です。神父が聖書朗読と祈りを唱えるのが正式ですが、神父を迎えずに列席者の一人がこれを行ってもかまいません。
- ■葬儀ミサ
- □開祭の儀
- 入祭の歌が歌われている中、司祭は奉仕者を伴って入場します。司祭は祭壇と棺に向かって献香してから司祭席につき、入祭の言葉をあげ、参列者一同を代表して故人に対して神の恵みを祈ります。
- □言葉の典礼
- 聖書に耳を傾けながら生死のことなどを考え、神の言葉に慰めと希望を見いだす儀式。聖書朗読の後詩編の言葉によって黙想し、このあと、司祭による説教があり、さらに列席者一同で共同祈祷ををあげます。
- □感謝の典礼
- 遺族がパンと葡萄酒を祭壇に奉納し、司祭が神受け入れられるように祈りを捧げます。さらに司祭は神に感謝の祈りを捧げ、キリストの愛によってすべての人が一つに結ばれることを祈り、故人がキリストを通して神の下に迎えられるように祈ります。
- ■赦祷式(しゃとうしき)
- 司祭はミサがすんでから、追悼説教を行い、棺に聖水や香を振りかけ、故人の罪やけがれを清めます。司祭はこれが終わると会堂から退場し、次に遺族によって告別式が行われます。
- ■告別式
- □始めの言葉
- 司祭が開式を告げます
- □聖歌合唱
- 列席者一同で聖歌を合唱します。
- □故人の略歴紹介
- 司祭が故人の略歴を紹介します。
- □告別の祈り
- 列席者一同で祈りを捧げている間、司祭は棺に向かって献香します。聖水の習慣があるところでは棺に撤水します。聖水を用いるのは、けがれを清めるためではなく、故人が洗礼の水によってキリストの信者となり、永遠の生命を受けることを記念するためのものです。献香は死者の身体に対する尊敬を表すものです。
- □弔辞弔電紹介
- 仏式と同じように行います。
- □献花
- 聖歌合唱のなか、喪主、遺族、近親者という順番に献花していきます。献花の代わりとして焼香を行う形式にしてもかまいません。焼香のやり方は仏式と同じです。
- □遺族代表の挨拶
- 遺族代表が参列者に挨拶をします。