[4] 通夜祭
- 神道では死をけがれとしてみるので、神社での通夜は行わず、自宅または斎場で行います。式をつかさどる神官を斎主と呼び、式の進行の世話役を斎員と呼びます。
- ■通夜祭の式次第
- □斎主の着席
- 通夜・葬儀を司る斎主が着席し、続いて副斎主、斎員が着席します。
- □喪主・遺族の着席
- 続いて喪主・遺族、親戚、参列者が着席します。
- □斎主の拝礼
- 斎主が遺体に拝礼し、参列者も斎主に従って拝礼します。
- □献饌(けんせん)
- 副斎主以下が神饌を供します。神饌とは、神にささげる供物のことで、魚や肉、酒などの生饌と、米や塩、水などの常饌があります。
- □祭詞奏上
- 斎主が祭詞を奏上します。一同は頭を下げて拝聴します。
- □詠歌(るいか)奏上
- 楽員が詠歌(るいか)を奏上します。
- □玉串奉奠(たまぐしほうてん)
- 斎主が最初に玉串をささげ、これに続いて副斎主、喪主、遺族、親戚の順に全員が玉串を奉奠します。玉串とは、榊(さかき)に紙垂(しで)という白い半紙を細長く切ってつけたものです。「奉奠」は捧げるという意味で、玉串を神にささげるという行いです。
- □撤饌(てつせん)
- 副斎主以下が神饌を下げます。これを撤饌と呼びます。
- □斎主拝礼
- 斎主が遺体に拝礼し、全員が斎主に従って拝礼します。
- □一同退出
- 斎主、副斎主らが退出したら,喪主、遺族らも続いて退出します。