[5] 遷霊祭
- ■遷霊祭
- 通夜祭が終わると引き続き「遷霊祭」を行います。
遷霊祭(せんれいさい)は「みたまうつし」ともいい、使者の霊を霊璽に移す儀式です。
霊璽とは仏式の位牌にあたるもので、白木の霊璽とそのふたからできています。遷霊祭は明かりを消した中で行われます。 - ■遷霊祭式次第の例
- □明かりを消す
- 一同は棺の前に着座し、式場の明かりを消します。
- □遷霊の詞
- 斎主が霊璽を棺に向け、霊魂が還るように、遷霊の詞を唱えます。この時一同は平伏します。
- □霊璽安置
- 斎主が遺体に拝礼したら、参列者一同もこれに従います。
霊魂が遷った霊璽を祭壇に安置した仮霊舎に納めます。 - □明かりをつける
- 式場の明かりをつけます。
- □仮霊舎の前で
- 斎主以下一同は、仮霊舎の前に着座します。
- □斎主一拝
- 斎主が拝礼し、一同もこれに続きます。
- □献饌(けんせん)
- 斎主(副斎主)が神饌を供します。神饌とは、神にささげる供物のことで、魚や肉、酒などの生饌と、米や塩、水などの常饌があります。
- □遷霊の詞奏上
- 斎主が遷霊の詞を奏上します。
- □玉串奉奠(たまぐしほうてん)
- 喪主、遺族、親戚、一般参列者の順に玉串を奉奠します。
- ■通夜ぶるまい
- 神式の場合でも、仏式と同じように通夜ぶるまいを行います。お酒や魚などの料理も出してかまいません。